Triumph 3HW
TriBSA
TriBSAプロジェクト発進!
1940 Triumph 3HW motor and 1959 BSA B31 frame.

エンジンを眺めているうちに、このエンジンの鼓動を聞きながら走って見たいと!

別体式エンジン大好きです。

バーチカルシングルに拘る私ですから必然の成り行きですね!!

Military useの3HWとして復活させるのは断念致しました、笑

レストア馬鹿はもう返上しなければいけませんかね!?

個々にパーツを集めていますと何時になるのか解りません。

オリジナルに拘りませんから大胆に流用製作致しましょう。

勿論、英国車で・・・・・・・・・・

白羽の矢を立てたのはBSA B31です。

TriBSAプロジェクト に模様替えです!

BSAのフレームにトライアンフのエンジンを載せましょう!

トライアンフはレース活動にあまり熱心では有りませんでした。
エンジンには定評がありますがフレームが弱いのです。
BSAのフレームは強固に出来ています、当時としてはオーバークオリティーです。
350cc、500cc共通のフレームの使用でしたから、3HWのエンジンを乗せるに不安はありません。

BSAはビーザの愛称で呼ばれています。

BSAのフレームにTriumphのエンジンの組み合わせはTriBSA(トリビザ)と呼ばれています。

TriBSAはかなりメジャーな組み合わせです、Triton程ではありませんが。

A7、A10のエンジンをT100〜T120辺りのボンネビルのバーチカルツインに載せ換えた車両が殆どですね。

トライアンフのシングルエンジンを積んでいるTriBSAは極少数です。

欧州ではTriBSAの認知度は高いですね。

Triton、Tribsa、Norvin・・・・・・・・、ダブルネームということに成るのでしょうか?


自分にプレッシャーを掛ける為に登録致しました?

只のナンバーコレクター?・・・・・何時ものこと、登録してもプロジェクトが進んだ試しがありません、笑
BSA B31

入手した部品取り車です。

必要とするパーツは全て付いています。

ガソリンタンクは有りませんが・・・
このまま復活させたくなりますね。

車体廻りはBSA A7 shootingstar、A10 Super Rocket等のTwinsと共通でしょうか。

B32、B34Goldstarのsingleとも共通に見えますね。
キックは下りません、ピストンの固着でしょうね。

エンジンは不要ですから構いませんが。

B31エンジンは所有しているNorBSAに載っているエンジンと同じです。

エンジンはスペアパーツとして置きましょう。
ハンドルポストはかなり手前に引かれています。
ヘッドライト部分はナセルとも言えない不思議な一体構造です。

左にライトスイッチが配置されています。
スピードメーターにはSmithsが入っています。

アンメータも好い感じです。

トップブリッジのキーはステアリングロックです。
取って付けたウインカステーは塗装もメッキも無しだったのでしょう。

表面処理が無いと錆の進行の早さを実感します。
一応ウインカSWが付いています。

国内に入れてからの後付けですね。

ライトON、Hi、Loの切り替えはライトハウジングのSWで行なっているようです。

ハンドルグリップの影にデコンプレバーが有ります。
アクセルホルダーにはトマゼリが使われています。
ツインダウンチューブのフレームは現代でも実用十分です。

エンジン以外は全て移植?

何のことは無い、只のエンジン載せ換えかも・・・・・・
ヤル気にさせますね?
プラグのガスケットが完璧ならここから雨水が進入することは無いはず・・・・・

しかし、錆びたものですね。
キャブはスロットルバルブが上がった状態で固着しています。

インレットバルブが腐食していそうです。

ピストン固着はここから雨水でも流れ込んでのことでしょう。

スペアエンジンとは言え・・・・・・・
ポイント廻りです。

進角ワイヤーが無い所を見ますと自動進角なのでしょう。
サイドケースはこのまま流用かな。
ケース内に点火コイルが内蔵されています。

レギュレータは有りません。

只のセレン整流器だけですのでレギュレート機能はありません。
オイルラインはタンクの裏側に配置されています。

奥の方まで確りと錆びています。

バッテリーホルダーは朽ちています。
部品取りとしての一番の狙い、欲しかったミッションです。

STDタイプですね。
フロント廻りは比較的綺麗です。

19インチです。

タイヤサイズは3.25-19が付いています。
テールライトは健在です。
英国車はリアホイールを外してもドリブンスプロケットが車体側に残る構造が多いです。

しかし・・・・・

チェーンケースはフルカバータイプが純正ですから交換されているようです。
リアも勿論19インチです。

タイヤサイズはフロントと同じ3.25-19

オイルタンクの錆びたボルトはオイルフィルターのハズです。
リアブレーキはリンクを介して右から引き出してありますね。

英国車の例に漏れず右チェンジ、左ブレーキですから。
リアサスペンションは3段階に調整できます。

純正ですが進んでいますね。
プライマリーケースの形状からオルタネターが入っていますね。

しかし3HWはマグダイノが載っていますので不要です。

ラッキー!

狙いは別にあります。
写真は滅多に乗らないNorBSAのエンジンのプライマリー側です。

同じBSA B31のエンジンですがコンペモデルでしたので発電系が貧弱です。

プライマリー側を丸ごと、こちらに頂きましょう。
GB31がエンジン形式です。

頭のGはノートンのように製造年を表すのでなくエンジンの進化の過程です.

一般的にはB31エンジンと呼ばれています。

職権打刻がされています。

月22月 です。

月は確か静岡陸運局でしたね。
スロッテド(−)タイプのネジを一撃します。

保険です、最初からインパクトドライバーの使用は私の定石です。

プライマリーカバーを外して覗いて見ます。

外観からは想像出来ない程に綺麗な状態です。
やはりオルタネターでした。

外形が丸型ですからRM15タイプですね、RM14は6角形です。

中心のマグネットがクランク軸に直結しています。

電装は+アースの6V仕様です。

6極3相のオルタネターですから12Vでも行けそうな気がしますが・・・・・・

このタイプは1958〜1960のGB31、GB33に載せられています。
チョッと覗くだけ・・・・・・・

エンジンだけ降ろそう・・・・・・・

なんて言っているうちに、勢いで!!


フレームはDBD34ゴールドスターと同一に見えますね。
固着した錆々のボルトは端から捻じ切れます。

エキストラクター、ツイストソケット、ナットスプリッターの出番ばかりです。

ガストーチも大活躍、解体にも時間が掛かります、泣

箸とストックより重いものは苦手です。

数々の試練を乗り越え・・・・・・・・・・

無事に全バラに成りました。

ボルト、ナットの製作が大変そう。
書類付きで入手していますのであまり放置しておきますとB31として復活させてしまいそうです。

本来のエンジンの刻印がGB31・3187とありますから1959の製造モデルですね。

車体番号の本来の刻印はFB31・4131とありますから1959のフレームです。

頭のアルファベットとシリアルNo.で正確な製造年は特定できます。

1946にXB31で始まり1959にGB31でB31の生産は終了しました。

XB31→1946-47、YB31→1948、ZB31→1949-1952、BB31→1953-1957、GB→1958-59です。

エンジンの進化により頭のアルファベットを進めたようですね。


新プロジェクトの発進記念に職権打刻の解説です。

車体番号は月「52」22**月と打刻がされてます。

車体の職権打刻は、「漢字+陸運支局コード+連番+漢字」となります。

連番は西暦末尾+事務所番号+その年の何番目 でしたね?

「漢字」は打刻した都道府県の略字が打たれます。

打刻の都道府県の略字「コード」は 東京は東「41」、大阪は大「61」です。
神奈川は神の略語「コード」は申「42」でしたね。
札幌は札の略語「コード」 L「11」 、愛知は愛の略語 心「51」、徳島は徳の略語 彳でしたかね。
このBSAは静岡の略語「コード」 月「52」です。

エンジンに打刻されるのは「漢字+車体番号の連番からの頭2桁+漢字」と成っています。
車体番号の連番からの頭2桁を打刻するのが通例です。

1980年代までの平行輸入車は殆ど職権打刻がされていますね。

職権打刻が行なわれる場合には、型式を不明とするのも慣例のようです。
型式は「不明」の他に「-**-」(ハイフン)で囲まれる場合もあります。
これは、正規輸入車(一般的に言うディーラー車)に型式がある場合ですね。
正規輸入車の型式がomega13であれば -omega13- と成ります。
どうも、「指定自動車等と同一」、「指定自動車等と類似」として処理されるからのようです。

車検証の漢字には略字でなく都道府県の頭一文字です。
陸運支局のコード番号も合わせて記載されています。



「BSA B31で復活させれば」、と思った貴方の選択は正しいと思います。

でも既に私の頭の中は TriBSA に成ってしまいました。

ブレーキは利きません!