Ducati 250 Mark3
本格的に乗り出す前に、12V化をすることに。
そう、ウインカも付けなければいけない事だし、ワークショップマニュアルによれば、発電容量は70W。

ヘッドライト35W、ストップランプ25W、スモール10Wこれで70W、イグニッションの分が無い!
もうオーバーしている、夜間は乗らない!、でもトンネルはどうする?。
ウインカなど付ける余裕は無い。
それにしても、6Vのヘッドライトは暗すぎる、危険です。

フルに使って、6Vで11.7A配線抵抗が無視できない、かりに0.1オームとしても1.2V近くダウンして4.8V これはすごくまずい。
ハーネスは新規に製作するが、それにしても!!。
12Vならば5.8Aの消費で済む。

ジェネレータの能力によるが、多分いける筈。

早速チェックです。
あれ?なんで2本しかないの!。
本来 赤と黄色2本、計3本出てきてなければいけない筈。
又やられました。
開けてみないとなんともいえません。

とりあえず、コーヒータイム。
気を取り直して、一応チェック。

テスターでチェックします。
車体にリードを繋ぎ、もう1本を黄色の片方に繋ぎます。
エンジンは掛けません、と言うよりバラシていて掛けられません。

キックで行います。デコンプさんありがとう。
プラグ外しても同じですね。

レンジはAC(交流)30vから、キック、針が振れます、OK。
もう片方の黄色の線もチェック、こちらの方が振れが大きい。多分イグニッション用と判断。
と言うことは、先ほどの線はライト用でしょう。
黄色どうしのシリース(直列接続)の電圧もとりあえずチェック、ほとんど振れない。
これから判断すると、トランスは中間タップでは無さそう。(開けたほうが早そうですね)
点火用とライト用の二つのコイルがあるとの結論です。

問題の出力電圧は?、これが12Vに達しなければ意味ありません。

ここで秘密兵器?ではありませんが、ブリッジを使用。
別に普通のダイオードの半波整流でもかまわないのですが。
この全波の脈流をコンデンサーに貯めます。
このDC出力を、テスターのDCレンジで計るのです。
(AC出力のピークホールドが出来れば問題ないのですが、あいにく手元にありません。)
どうせDC(直流)で使うのですから、この方が実用的かも。


AC(交流)のピーク あまり難しく考えないように、さらっと行きましょう。
でも・・・・・
これは、皆さんの家庭の商用電源 100Vで考えた場合のテスターの表示と考えてください。
実際のピーク値は、この実効値 100Vの√2倍 約1.41倍の141Vです。
100Vは中点0Vから約71%程度です。
(ダイオードブリッジで整流しDC(直流)にして測ってみれば、140Vあたりを示すと思います。)
周波数は、50Hzと60Hzがあるのはご存知のとうりですが、先ほどのテスターで計った値は目安にしか過ぎず、サイン波ですから1秒間に50、あるいは60回も+-が入れ替わっています。
コレにテスターの針が追従するわけも無く・・・・・・
バイクの場合、エンジンの回転数により周波数は変化していますが、DC化して使用しますのであまり深く考えても。


これでキックします、キックのたびに針のメモリが増えていきます。(コンデンサーの蓄電作用です、ACは流しても、DCは流しません)
DC18Vあたりで、終わりにします、これ以上は意味無いですし、使ったコンデンサの耐圧が25Vでしたので。

実際にブリッジだけでの使用ではなく、定電圧化しますので、これをレギュレータで考えれば、ダイオードで 0.6Vの電圧降下、一般的にレギュレータの入出力の電位差は3Vほど必要です。
したがって、3.6Vほどの余裕は欲しいです。
12V+3.6V=15.6V 18Vあれば余裕です。(あまり余裕があっても、熱にして捨てるだけです)

ひとまず安心、十分いけそうです。
エンジンが回っていればコンスタントにいけそう、回転が上がれば何の問題も無さそうです。
(アイドリング時の不安はありますが)

ここでさらに実験、定電圧にしなければ電球その他、バッテリーも持ちません(MFの予定ですし)
(古いバイクにはレギュレータもなく、またACをそのまま使っている物もありますが、少なくともバッテリが乗っていれば、セレン整流器なりダイオードなりで整流して、バッテリーに繋いでいます。
バッテリーは余分な電気を溜め込む、安定した電力を供給する、それに定電圧にする役割を担っています
古いバイクで、バッテリーが死ぬと、ヘッドライト等の球切れを起こすのは、この定電圧化する所が無くなり、過大な電圧が電球に掛かる為です。

ここで登場するのは、スクーターから取ったレギュレータ 4端子のタイプです。
3相用も手元にありますが、大きく重い?ですから軽量コンパクトが一番です。

ブリッジの変わりに、このレギュレータを接続し、コンデンサも出力にパラ(並列)に接続。
再び、キック。

電圧はキックのたびに上がって行きます。
14Vあたりでいくらキックしても針は、微動だにしません、大成功。

これで、12V化の目処が立ちました(開けてみたら、違っていたりして)
これでヘッドランプにH4のハロゲンが使えるぞ!!。

Hiで45Wとして3.75A  発電容量70W−45W 残り25W 、イグニッションの分を考えるとちょっと足りなさそう。
ウインカはLEDで行こう、単純に解決、ストップランプ、スモールランプもLED化だ。
ウインカ 9個×2 ストップ、スモールランプ 19個 計37個のLED およそ0.75W。
残り 24.25Wか、Loなら40W 3.3Aで 0.45A節約できる。
すると 29.25Wか、だめなら、ウインカの前後を交互に点けようでも0.18Wしか浮かない。

奥の手もある、セミトランジスタ化して、コイル、ポイントに流れる電流よ抑えよう。
ウインカリレーも考えねば、手持ちのバイメタル式のリレーは使えない。
ウインカリレーもトランジスタ、IC化しかありませんね、まあ得意分野ですから気が楽です。
まあ、バッテリーも積んでいることだし MFの5L-BSあたりでちょうどいいかな。
(ここまで計算した割には、最後は・・・・・・)
(ちなみに、最近のバイクはレギュレータ等の故障でチャージができないとバッテリーがフル充電でも30分も走れません)

気になって(いやな予感)、テールランプを外して、電球を見る。

え!! 定格12V 10W/25W 。
6V車なのに、益々怪しい、エンジンがまともなら良いのですが。(イグニッションコイルは6Vの純正品?Ducati 6Vの刻印があった)が付いていました。

ほんとうに走っていたの、この Ducati。
12V化

流用の為に使用するレギレータです。

どちらのタイプでも問題ありません。

見た目通リ大きさの違いは容量の違いです。

大きいタイプを使用する予定でしたが、容量的に問題が無いですから、コンパクトなタイプを使用することにしました。

流用の為に入手した 12V使用の点火コイルです。

円筒形のものは、手元にあったメグロ等で使用されているタイプです。

スペースの関係でもう少し小さくしたいと思い、右下のタイプを入手しました。

1次コイルの電流を計算しますと、コンパクトタイプの方が消費電流が少なくて済みます。

2次側の発生電圧もコンパクトタイプの方が500Vほど高いです。

とってもラッキーです、そこまで期待してはいませんでしたから。
コンタクトも新品に交換しましょう。

電気関係は交換できるものは全て交換です。

安心感を買うようなものです、保険です。
エキパイのフランジです。

Norton ES2もそうでしたが、このフィンタイプの物はよくフィンが欠けています。

排気漏れを止めようと無理に閉めこんだものが多いようです。

専用のレンチを使えば欠けは防げるのですが、無理にタガネ、マイナスドラーバ等で叩いてしまうのでしょうね。

このフランジの専用EXレンチは同時期に手配してありますので安心です。
続きますが、・・・・・・